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オケ本隊は帰国しましたが、残留部隊が(多数?)居残り公演を行っております。
各地で行われている公演の模様などは、こちらにコメントしてください。 # by wph2006 | 2006-11-16 17:50
指揮:ニコラウス・アーノンクール
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K543(M) ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92(B) <アンコール>ベートーヴェン:交響曲第8番 第2楽章 <主な演奏者> Fl 1:フルーリー(M) シュルツ(B) 2:フォーグルマイヤー(B) Ob 1:ヘルト(B) 2:エールベルガー(B) Cl 1:シュミードル 2:ヴィーザー Fg 1:ヴェルバ 2:エールベルガー Hrn 1アシ:ヘグナー(B) 1:ヘグナー(M) ヤネシッツ(B) 2:マイヤー(M) リントナー(B) 2アシ:御神体(B) Trp 1:エダー(M) シュー(B) 2:アンブロス Timp ミッターマイヤー(M) アルトマン(B) 1Vn キュッヒル、シュトイデ 2Vn リッシー、コヴァチ Va コル、ランデラー Vc バルトロメイ、ドレシャル Cb マイヤー、ギュルトラー 私が聴いた全公演中最も開放感のあるサウンド。最終日ゆえ、か?>まず間違いない(笑) しかし、それは「良くも悪くも」の感あり。 「良くも」の点では、開放感のある自由なサウンドが、曲の持つ雰囲気を引き立てていたこと。 これはモーツァルトにおいて顕著。 変ホ長調という、明るくも神々しい調性の特質を、非常に良く具現化。 川崎公演でも11日の「三大交響曲」プログラムの際でも、張り詰めた緊張感が全曲を支配したのだったが、この日の演奏では喜遊的雰囲気も感じさせ、曲の持つ多面性を実証。 一方で、開放感がアンサンブルの"たが"の緩みにつながった面も否定できず、これが「悪くも」の点。 これもモーツァルトで顕著だったのだが、細かな音符やちょっとしたアンサンブルの噛み合わせが芳しくない部分が多く、中でも1stヴァイオリン会は終始「ふぞろいの1stヴァイオリンたち」状態。 元より「一糸乱れぬ」というオケではないし、そもそも他の公演でも揃いきってはいなかったのだけども(苦笑)、にしても今回はちょっと... と。 これは「気」の問題だったのではなかろうか。 最後まで張り詰めた緊張感の中で演奏を行おうとした人と、開放感の方が強くなってしまった人がいて、後者がどうしても反応鈍くなる。 このギクシャク感が、モーツァルトでは最後まで解消されないまま終わってしまったように思えるのだ。 ちょっと残念。 ベートーヴェンではアンサンブルも持ち直し、4楽章最後の高揚感なども実に見事なものだった。 川崎同様、指揮者は相当な煽りをかけたが、オケはしっかり食らい付いて離さず。 が、こちらでも残念な点があって、それはお客さん。 2楽章の最弱音部で盛大に咳き込んだおばさまがいて(しかも最前列...)、台無し。 さらに、このおばさまに触発(!?)されたのか、その後も咳き込むお客さんが多数現われ、なんでまたこんな時に... と、ガックリ。 そんなこんなも含めての「ライブ」の楽しみであることは重々承知しているけれど、でもなぁ、ああいう行為はぶち壊しでっせ...>生理現象はやむを得ないけれど。 楽譜から何を読みとるのか。これを改めて考えさせられた今回のアーノンクール&当団公演。 書いてあることを忠実に再現する。これももちろん大切なことだが、書いてあることを「解釈」して、そこから新たなものを「創造」するということも、音楽演奏という芸術行為においては必要不可欠なこと。 アーノンクールの楽譜読解力、そして「想像力」と「創造力」に感嘆・感服頻りの10日間。 楽しかった。でもって、実に勉強になった。 求道者アーノンクールに、改めてブラヴォー! # by wph2006 | 2006-11-12 22:41
指揮:ニコラウス・アーノンクール
モーツァルト: 交響曲第39番変ホ長調K543 交響曲第40番ト短調K550 交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」 # by wph2006 | 2006-11-12 02:01
指揮:ニコラウス・アーノンクール
モーツァルト: 交響曲第39番変ホ長調K543 交響曲第40番ト短調K550 交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」 <主な演奏者> Fl 1:フルーリー Ob 1:ヘルト(40) ガブリエル(41) 2:エールベルガー Cl 1:シュミードル(39) ヒントラー(40) 2:ヴィーザー Fg 1:ヴェルバ(39、40) トゥルノフスキー(41) 2:エールベルガー Hrn 1:ヘグナー(39) ヤネシッツ(40、41) 2:マイヤー(39、40) リントナー(41) Trp 1:エダー(39) シュー(41) 2:アンブロス Timp ミッターマイヤー(39) アルトマン(41) 1Vn キュッヒル、シュトイデ 2Vn リッシー、コヴァチ Va コル、ランデラー Vc バルトロメイ、ドレシャル Cb マイヤー、ギュルトラー(39、41)、マチネグ(40) 誠に面白かった。 誤解を受けること覚悟で敢えて申せば、3曲とも実に「けったいな音楽」なのだ、ということを認識。 アーノンクールが作るモーツァルトは、耳に馴染みの良い、流れるような、そして心安まるような... ものではない。非常に激しく、時に極めて攻撃的である。 しかし、それは、耳に馴染み、頭の中に楽曲のイメージが出来上がってしまっているこの「三大交響曲」に、新たな光を当てるものでもある。 中でも、個人的に強い衝撃を受けたのが40番。 もの悲しくも美しい、という、この曲に抱きがちなイメージを払拭する、実に激しい音楽。 プログラム冊子の楽曲解説(オットー・ビーバ)に、「"疾風怒濤交響曲"の類型にあてはまるもの」との記述があるが、この日の演奏はまさにそれを具現化。 この曲を"モダンオケ"がやるに際して、あれほどホルンに強奏を求めたという例はないのでは。 とにかく、これまでの「40番」に対するイメージや曲のとらえ方を一新させられる、それほどのインパクトある演奏。恐れ入った。 39番は、川崎での演奏よりも遙かに集束感のある、安心して聴けるサウンドとアンサンブルになっていたことに、まずは安堵と喜び。 しかし、これもまたけったいな音楽であった。 この曲でのキーワードは「応答」であろうか。 はじめに提示されたフレーズに対して、お返しのフレーズがある。なんらかのメロディーに対して合いの手が入る。こういった応答の数々が、実に際立って、かつ雄弁に聞こえてくる。 全体的に「厳しい」音楽作りの中、メヌエット楽章におけるトリオなどは、軽快さと優美さを併せ持った柔らかな音楽になっている(シュミードル御大の絶品ソロ!シュミ氏「してやったり」とニッコリ>笑)。 しかしこれもまた、前後に登場する激しい3拍子との応答でもある。 とまぁ、応答・対話の仕掛けに事欠かない演奏。同じ「仕掛け満載」でも、先月聴いたハーディングのそれは、理屈先行で「音楽」になりきっていない部分も多々あった(と感じた)。 が、アーノンクールのそれは、見事に「音楽」に昇華している>その是非はあるにしても。 年期の差と言ってしまえばそれまでだが、あらゆる意味で「格の違い」を見せつける結果に。 「ジュピター」は、先般のブルックナー5番同様の「人間賛歌」だったように思う。 タイトルからも明らかなように、宇宙的なスケールとか、あるいは神々しさとかを想起させられる楽曲、というのが通説だが、アーノンクールによる演奏は、実に人間的。 4楽章のフーガなど、畳み掛けるように音を重ね、一気呵成に突き進む。音楽の構造を透かして見せるのではなく、重層的な構造を利用して人間の熱い感情を表現、そして最後まで登り詰めたところで解放される、といった趣。 人間の喜怒哀楽がひとつの楽曲の中に凝縮されているようで、なるほど、この曲に対してそういう見方があるのか、ということを気付かせてくれた。 手垢にまみれたように見える「三大交響曲」。 しかし、楽譜に対する見方、音符の解釈の仕方如何で、これほどまでに新鮮かつ斬新な音楽になって我々の前に現われてくるのだ。 好き嫌い、解釈の内容に対する是非は、それはあるでしょう。 でも、こういう説得力のある音楽を前にすれば、それはそれ、と割り切ることも容易なのでは。 ウィーンフィル来日公演でこういう刺激的なモーツァルト演奏を聴けたということに感謝。 # by wph2006 | 2006-11-11 13:11
「ウィーン・フィル 来日50年の歴史」
おはなし:クレメンス・ヘルスベルク 室内楽:ウィーン・フィル・メンバー フォルクハルト・シュトイデ、ダニエル・フロシャウアー、クレメンス・ヘルスベルク(Vn) ヴォルフ=ディーター・ラート、ヘルムート・ヴァイス(Va) ヴォルフガング・ヘルテル(Vc) ギュンター・フォーグルマイヤー(Fl)、ペーター・シュミードル(Cl) 鳥羽泰子(Pf) 通訳:松田暁子 ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調op.11-1 モーツァルト:弦楽五重奏曲ト短調K516 第1楽章 モーツァルト:フルート四重奏曲ハ長調K Anh.171(285b) 第1楽章 ショスタコーヴィチ:二つのヴァイオリンとピアノのための五つの作品 シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調op.44 第1楽章 モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K581 第1楽章 そもそもの演題である「来日50年の歴史」については前半のみ。 後半は、"メモリアル・イヤー"を迎えた3人の作曲家に関する話と、その楽曲演奏に重きを置く構成であった。 前半の「50年の歴史」。 1956年の第1回来日公演以前の、ウィーンフィルとしての演奏旅行に関する歴史から振り返る形で始まった講演であったが、なんと言っても白眉は、その第1回来日公演にも帯同したヴィオラ奏者ヘルムート・ヴァイス氏によるお話。 数年前に引退した氏であるが、今回はオケ公演にも参加するなど、演奏者としての活動を続けている。 そんな氏が、50年前の写真をスクリーンに映しつつ語ったお話は、私が知らない50年前の日本の姿をオーストリア人であるヴァイス氏から教えてもらう、といった趣でもあり、実になんとも不思議な気持ちであった。 中でも印象深いのは「広島」のこと。 50年前、指揮者ヒンデミットを含むオーケストラメンバーたちは、復興途中の広島にも出向き、平和祈念公園の慰霊碑に献花を行った。その写真が映し出される。 次に、ヴァイス氏を含む3人のメンバーが、同じ慰霊碑の前で撮った記念写真が映し出され、「これは20年前の来日公演時の写真で、'56年に一緒に献花したメンバーと共に撮ったもの」、との解説が。 そしてその後、ヴァイス氏は次のように語る。 「私は、今回の広島公演の際にも、慰霊碑を訪れました。しかし、写真を撮ってくれる人はいませんでした。そして、次にウィーンフィルが広島公演を行う時、50年前のことを知る人は誰もいなくなっていることでしょう...」。 他にも、「親愛なる日本の皆さんに、『またお会いしましょう』とはもう言えません。『さようなら』と申し上げるしかありません」との発言もあり、氏と日本との深い関わりを知る一方、氏に「老い」が着実に訪れているのだという現実を突き付けられた思いで、思わず目頭が熱くなってしまった。 その後、氏も加わって演奏されたモーツァルト弦楽五重奏曲ト短調の、なんと哀切に満ちた音楽であったことか。 実に、実に胸に迫る、忘れられない演奏となった。 この催事は、ヘルスベルク団長による室内楽演奏が聴けるということでも、非常に貴重な機会となっている。 音楽学者としてもピカイチ、しゃべりだって抜群に上手い。 が、こういう人は、得てして演奏が「?」だったりすることも多いわけだ。が、団長さんのヴァイオリンは、実に味のあるもの。 バリバリ弾くタイプではないし、音がビュンビュン飛んでくる奏法でもない。敢えて申せば「地味」なヴァイオリン。 しかしね、その音楽はなんとも味わい深いもの。 ショスタコーヴィチでは第1パートを、シューマンでは1stヴァイオリンを担当されたけど、誠実な、でもちょっと洒落た音楽作りに感銘を受けた。 彼もまた、立派なフィルハーモニカーなんだよね。でも、同時に実に優れた学者、研究家でもある。 こういう人が団長をやってるんだから、ウィーンフィルってのは、やっぱ「唯一無二」のオケだよなと、改めて感服。 # by wph2006 | 2006-11-10 09:04
指揮:ニコラウス・アーノンクール
シューマン:交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」(S) ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92(B) <アンコール>ベートーヴェン:交響曲第8番 第2楽章 <主な演奏者> Fl 1:シュルツ 2:フォーグルマイヤー Ob 1:ヘルト 2:エールベルガー Cl 1:シュミードル 2:ヴィーザー Fg 1:トゥルノフスキー(S) ヴェルバ(B) 2:エールベルガー Hrn 1アシ:ヘグナー(B) 1:トムベック(S) ヤネシッツ(B) 2:マイヤー(S) リントナー(B) 2アシ:御神体(B) 3:ヘグナー(S) 4:御神体(S) Trp 1:エダー(S) シュー(B) 2:アンブロス Trb 1:ボースフィールド(S) 2:エトリンガー(S) 3:シュトレッカー(S) Timp アルトマン 1Vn キュッヒル、シュトイデ 2Vn リッシー(B)、コヴァチ(S,B)、シュタール(S) Va コル、ペヒャ(S)、ランデラー(B) Vc バルトロメイ、ドレシャル Cb マイヤー、ギュルトラー ホルン会背後の席で、ホルン会の音をダイレクトに浴びつつ鑑賞。至福。 実に雄弁な音楽。音符を極めることで音楽が極まる。アーノンクールここにあり! ベト7は、前夜の川崎における「(かなり)際どい」(と、私は感じた)演奏から見事に脱却。 いくら煽られようがオケは盤石の構えでそれに応え、最後は究極の高揚感。お客さん大興奮。 アンコールに「アーノンクール節満載」のベト8 2楽章をやって、これで、お客さん完全にノックダウン(笑) ご臨席の皇太子も十二分に楽しまれたことであろうと、そう推察いたします。(以上、第1稿) # by wph2006 | 2006-11-08 12:55
指揮:ニコラウス・アーノンクール
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K543(M) ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92(B) <アンコール>ベートーヴェン:交響曲第8番 第2楽章 <主な演奏者> Fl 1:フルーリー(M) シュルツ(B) 2:フォーグルマイヤー(B) Ob 1:ヘルト(B) 2:エールベルガー(B) Cl 1:シュミードル 2:ヴィーザー Fg 1:ヴェルバ 2:エールベルガー Hrn 1アシ:ヘグナー(B) 1:ヘグナー(M) ヤネシッツ(B) 2:マイヤー(M) リントナー(B) 2アシ:御神体(B) Trp 1:エダー(M) シュー(B) 2:アンブロス Timp ミッターマイヤー(M) アルトマン(B) 1Vn キュッヒル、シュトイデ 2Vn リッシー、コヴァチ Va コル、ランデラー Vc バルトロメイ、ドレシャル Cb マイヤー、ギュルトラー 「楽譜(音符)の持つ意味」を突き詰めた結果が、「音楽の持つ意味」となって結実。 音符やフレーズひとつひとつへの目配り気配りが、雄弁な音楽となって表出する。 これもまた「アーノンクール音楽」の集大成。そして面目躍如。実に面白かった。 ただし、ベト7ラストでは指揮者による猛烈な「煽り」が入り、オケは食らいつくのに必死。 危険水域一歩前。 身も心も音楽に没頭しカタルシスを覚えるには、もうほんのわずかの"余裕"が必要か。 サントリーホールという慣れた環境下で、さらなるアンサンブル追求を期待。(以上、第1稿) # by wph2006 | 2006-11-06 23:29
モーツァルト:
弦楽四重奏曲 ト長調 K156 弦楽四重奏曲 変ロ長調 K172 フルート四重奏曲 ニ長調 K285 弦楽五重奏曲 ト短調 K516 ウィーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団 【ライナー・キュッヒル、エクハルト・ザイフェルト(Vn)、ハインリヒ・コル(Va)、ゲアハルト・イーベラー(Vc)】 ロベルト・バウアーシュタッター(Va)、ウォルフガング・シュルツ(Fl) # by wph2006 | 2006-11-06 01:26
指揮:ニコラウス・アーノンクール
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K543 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92 # by wph2006 | 2006-11-04 23:19
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